Ai AF Micro-Nikkor 60mm f2.8D
これは言わずと知れた銘玉シリーズです。
私は基本的に全ての生き物をこのレンズか300mm望遠レンズで撮っており、信頼しているマクロレンズの一つです。
このように古いので内蔵式のピント合わせ機能を持っているわけではありませんが、その不格好さを抜けば性能にほぼ文句はありません。
ピントリングは重すぎず軽すぎず、細かいピント調節がしやすいと私は感じています。
Ai AF Nikkorのためオートフォーカスを使うことが出来るのですが、モーター音が激しくあまり生き物向けではないかもしれません。
しかし、結局マクロレンズで生き物を撮る際には瞳にピントを合わせたいため、MFばかりになってしまう気がするのでこの欠点はあまり気にならないと思います。
私のレンズは上の写真のようにレンズフィルターをつけています。
このレンズは設計上、最も先端のレンズまでにかなりの奥行きがあり、ゴミがつきやすいのでフィルターをした方がよいのではないかと思います。
唯一の欠点をあげるとすれば、レンズカバーの取れやすさでしょうか。
もうすでに私は写真に写っているカバーをなくしてしまいました。
レンズフィルターを付けると、それが先端に来るためカバーがないとどうしてもフィルターが傷ついてしまいます。
ただし、フィルターがあることでカバーが取れやすくなってしまうというジレンマに陥ります。困ったものです。
しかしまぁこの欠点は取るに足らない(レンズフィルターであれば変えればいいため)と考えているので、かなりお気に入りのレンズになります。
注意点としてはAi AF レンズのAFが使えるのはD7000番代より高級機のみであるということです。
私はこのレンズをD7200で用いています。
使用の手順としては、絞りリングを最も絞った状態にし、f2.8の数字の上にあるツマミを下すことでAFと絞りをカメラ側で操作することができるようになります。
以下にお気に入りの写真のいくつかを挙げておきたいと思います。
台湾で見かけた1cmもないほどのカマキリ
小さな対象がキレイに撮影できてこそのマクロレンズだと思うが、十分に純正の威力を感じる。
タキミチャルメルソウ
小さい花もこの通り綺麗に撮影することができる。
このマクロレンズの良い所として中望遠レンズのような使い方が出来ることも一つの魅力であると感じる。遠い対象は少々マクロでないレンズよりもピント合わせが難しいことは欠点かもしれない。
ヘビだってきれいに撮れます。夜でも昼でも。信頼のおけるマクロレンズ。